2017年 09月 19日
待てど暮らせど
私には都会に引っ越した姪っ子がいる。
引っ越してからというもの、都会の小学校にうまくなじめているのだろうか?
私は、そんな心配ばかりしている。
母伝いに話を聞くことはあるのだが
都会に移ってからというもの、あまり元気がないみたいだ。
ある朝、母から告げられた。
明日は姪っ子が帰ってくる。
私は、久しぶりに出会える姪っ子に心躍った。
都会の生活の話を聞いてみようか、それは聞かない方がいいのか?
なにかプレゼントをあげようか、なにが喜ぶだろう?
そんなことを考えていると時間はどんどん過ぎていった。
そして、なにも思いつかないまま次の日が訪れる。
とにかくもうすぐ帰ってくる姪っ子を待とうと外に出て茂みに身を隠す。
隠れたもののどうしようか、驚かせたらまた昔みたいに笑顔を見せてくれるだろうか?
今の私には、そんなことを考えることで精一杯だった。
その時間が訪れる。
誰も来ない。
待てど暮らせど誰も来ない。
気がついたら次の日の朝を迎えていた。
それでも待ち続けた。
明くる日も、その明くる日も…
そんな案山子の物語
かかし~~~(涙;;
by thanks_hokkaido
| 2017-09-19 21:00
| EFM 18-150 @740nm